江東微生物研究所

婦人科検診検査項目ガイド

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婦人科検診検査項目
血液型検査 血液型不適合妊娠への対策として、また、分娩時の大量出血に対する輸血の準備として検査が必要です。
不規則抗体検査 不規則抗体はABO式血液型に対する輸血や妊娠による感作抗体で、黄疸を起こす新生児溶血性疾患の原因にもなります。
貧血検査 一般に妊娠中は、鉄が胎盤を通して胎児へ移行し、またはつわりや偏食などにより鉄欠乏性貧血になりやすくなります。貧血検査は、影響を与える分娩時をより安全に迎えるための準備として測定します。
血糖・血糖負荷検査 妊娠初期に「随時血糖検査」を行います。基準以上の値が出ると、妊娠糖尿病の可能性があるので、早期発見のため、確認検査として糖負荷試験(75gOGTT)を行います。お母さんの血糖と赤ちゃんの血糖はほぼ同じですので、お母さんが高血糖となれば赤ちゃんも高血糖となり多くのトラブルを赤ちゃんに引き起こします。
子宮頸癌細胞診 症状のないことが多く、検査をすることによりガンの早期発見や早期治療に役立ちます。心配な人は医師に相談しましょう。
B型・C型肝炎 肝炎の症状がなくてもB型・C型肝炎ウイルスに感染していることがあります。このような場合、分娩時にそのウイルスを赤ちゃんにうつしてしまう確率が高いので、前もって隠れた肝炎ウイルスの存在を確認しておくことは重要です。ウイルスの存在がわかっていれば、赤ちゃんへの感染を予防する措置をとれるので、ほとんどの感染の危険を除くことができます。
梅毒 梅毒は、胎盤を通って子宮内の胎児に感染し、赤ちゃんが先天梅毒児になってしまいます。そのため、日本では妊娠初期に、母子健康法にもとづき母子手帳交付の前にすべての妊婦さんがこの検査を受けます。感染していることがわかれば、パートナーも検査を受け、確実に治療を行う必要があります。
エイズ(AIDS/後天性免疫不全症候群) 妊婦さんがHIVに感染していると高い確率で赤ちゃんにも感染します。妊婦さんが感染しているかがわかれば、最善の感染予防の手段が検討され、実施されています。最近は抗HIV療法の進歩にともない、HIV感染者の生命予後は劇的に改善されています。
成人T細胞白血病(ATL) 成人T細胞白血病(ATL)のウイルスに感染していても、特別な症状はみられませんが、ごくまれに白血病を発症することがあります。お母さんがこのウイルスの感染を知らずに母乳を与えると、赤ちゃんにうつしてしまうおそれがあるので、出産までにウイルスの有無を確認しておくことが大切です。母乳を凍結して与えるか、人工乳で育てれば赤ちゃんにうつることはありません。
風疹 妊娠初期から妊娠中期(5ヵ月前後)までに妊婦さんが風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんの耳や目、時には心臓に異常がみられることがありますので、妊娠がはっきりした時点で風疹抗体(感染に対する免疫力)があるかどうかを確認しておきましょう。抗体がない場合は、妊娠中、出産後の対応などを含め医師の指示に従いましょう。
サイトメガロウイルス 妊娠中に感染すると、胎児に脳障害、肝脾腫など様々な異常が出現します。近年、妊婦さんの抗体価の減少が指摘されています。
トキソプラズマ ペットなどの体内にいる原虫により感染する場合があります。特別な症状が出ないことが多く、感染に気がつきにくいのですが、日本人成人の20~30%が感染しているといわれています。妊婦さんの場合、とくに問題となるのは妊娠してからの感染で、流産や死産、先天異常を招くこともあるといわれています。症状がなくても心配な人は検査を受け、医師の指示に従いましょう。
B群溶連菌(GBS)検査 妊婦さんがGBSに感染していると、流産・早産・死産や赤ちゃんの髄膜炎、敗血症、肺炎などの後遺症の原因にもなります。
甲状腺機能検査(FT4、TSH) 妊娠中の甲状腺機能障害は、流産・早産・子宮胎児死亡の原因になります。
フィブロネクチン検査 妊娠の22週~33週に切迫早産の危険を予知することができます。赤ちゃんへの影響や、後遺症発生率の減少に役立ちます。
クラミジア・淋菌(核酸増幅法) クラミジア感染のある妊婦さんから生まれる赤ちゃんには、結膜炎や肺炎発症の危険性があります。淋菌は、妊婦さんが感染すると、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内感染症などを発症し、赤ちゃんには結膜炎の原因となります。最近は、妊婦さんのクラミジアと淋菌の同時感染例が増えつつあります。クラミジア・淋菌検査は、1度で同時に検査が可能です。パートナーと一緒に医師の指示に従って出産までに確実に治しておきましょう。